【プロ野球】"鬼軍曹"鳥越裕介ヘッドコーチが期待する、西武再建のカギを握る「次代のリーダー候補」たち (2ページ目)
ソフトバンクは秋山幸二監督のもと、2012年に3位、翌年は4位に終わると、そのオフに西武からデニス・サファテを補強した。メジャーリーグで4年、広島と西武で計3年の経験を誇る剛腕リリーバーだ。
サファテが鳥越コーチに苛立ちをむき出しにしたのは、ある年の春季キャンプで投内連携を行なっていた時だった。
「はい、もういっちょ」
うまくできなかったサファテに、鳥越コーチは追加を課した。それでもうまくできないと、「はい、もういっちょ」と繰り返しやらせた。鳥越コーチはプライドの高い"助っ人"を日本人選手と同じように扱い、できるまでやらせようとしたのだ。
「外国人でも、勝つためには関係ないじゃないですか。そうしたら、サファテがカッとなった。ノックの前に投げる時、『やべぇ、オレにぶつける気かな』と思いました。でも、『頭以外は絶対避けへんぞ』って」
周囲の空気も緊張するなか、サファテは思いきり右腕を振った。キャッチャーミットのど真ん中に、150キロの剛球が突き刺さる。
「ドーンって来て、『あっ!』て差し込まれました(笑)。すべてわかっているサファテは次の日、すぐに謝りに来ました。そういうチームだったので、あの頃はやっぱり強かったでしょうね。そういう外国人のリーダーがいたので」
【チーム再建のカギになるリーダーの存在】
2014年に覇権奪還したソフトバンクは日本シリーズも制すと、工藤公康監督が就任した翌年も日本一に輝く。同監督のもと、2017年から4年連続日本一を成し遂げた。
一方、鳥越コーチは2018年から井口資仁監督に請われてロッテへ。2年連続Bクラスに沈んだが、2020年は2位に導いた。
どの球団にも浮沈はあるものだ。かつて負けていたチームが勝てるようになるためには、どんな要素が大切になるのだろうか。
「まずはリーダーですね。しっかりしたリーダーがいることが、やっぱり条件かな。引っ張っていく人がいるか、いないかで、全然違うのではと思います」
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