【プロ野球】二遊間に新星が続々出現! 荒木雅博が山縣秀、小幡竜平、滝澤夏央のプレースタイルを解説 (2ページ目)
── 荒木さんは中日のコーチ退任後、日本ハムの臨時コーチを務められました。
荒木 日本ハムには右投左打の二遊間が多くいますが、山縣選手は右投右打です。長打力があるわけではないですが、今季3本塁打と意外性があります。今後は奈良間大己選手との競争になるでしょうね。
── 荒木さんは山縣選手と会ったことがあるんですよね。
荒木 セ・パ交流戦で日本ハムが名古屋に来た時、あいさつに来てくれました。その時、山縣選手から「バントをうまく転がすコツは何ですか?」と聞かれたので、「大丈夫。やっていればうまくなるから」と答えました。山縣選手は童顔で無邪気な笑顔が印象的ですが、一方で身体能力を生かしたキレのあるプレーが特徴的です。1年目とはいえ、守備レベルは十分に一軍レベルです。徐々に打撃を磨いていって、ポジションを奪ってもらいたいですね。
【今シーズン2度の1試合2本塁打】
── 今年、セ・リーグを圧倒的な強さで制した阪神ですが、小幡竜平選手が88試合に出場。小幡選手は延岡学園3年春に甲子園に出場し、夏の大会後に宮崎選抜として根尾昂選手(大阪桐蔭→中日ドラフト1位)たちがいた高校日本代表と試合を行ない、評価を高めました。
荒木 熊本工の1年先輩である田中秀太さんがスカウト時代(現在は阪神一軍内野守備・走塁コーチ)に獲得してきた選手です。
── 意識して見ていたのですね。
荒木 そうしたこともあって中日の二軍コーチ時代、ウエスタンリーグで小幡選手のプレーはよく見ていました。肩が強くて、ゴロさえしっかり捕球できればスローイングはもう間違いないという印象が強いです。
── それまで阪神の遊撃手は、中野拓夢選手、木浪聖也選手が務めていました。
荒木 小幡選手は、最初に一軍でプレーした頃は硬さがあったのですが、最近の彼を見ているとボディバランスがよくなってきましたね。硬さが取れて、ものすごいスピードで上達しています。
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