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【プロ野球】二遊間に新星が続々出現! 荒木雅博が山縣秀、小幡竜平、滝澤夏央のプレースタイルを解説 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 小幡選手の守備は、どこがどのようにうまいのですか。

荒木 以前は急いでプレーしているような感じでしたが、最近はライナージャンプのタイミング、球際の強さも出てきました。今季の阪神の強さは、充実した先発投手陣、強力クリーンアップがクローズアップされますが、内野の守備力向上も大きな要因だと思います。

── 荒木さん、井端弘和さんの「アラ・イバ」と比較したらまだまだですが、中野選手と小幡選手の二遊間コンビは楽しみですね。

荒木 2023年に二塁手としてゴールデングラブ賞を受賞し、今季も広い守備範囲を見せている中野選手は、もともとは遊撃手です。そんな中野選手が隣にいて、ベンチのコーチよりも先にリアルタイムでアドバイスを送れることは、小幡選手にとって臨機応変なプレーを学ぶうえで大きいですね。私自身も井端さんからアドバイスを受けながら、04年から6年連続でゴールデングラブ賞を受賞することができました。

── 小幡選手ですが、打撃のほうでも力強さが増しています。

荒木 7月21日の巨人戦につづき、8月2日のヤクルト戦でも「1試合2本塁打」をマークしました。打つほうでも、これからが楽しみですね。

【スピード感抜群の守備力】

── 西武・滝澤夏央選手は育成ドラフト出身で、身長は現在プロ野球最小兵の164センチです。

荒木 滝澤選手のプレーを見て、まず思ったことは「スピードがめちゃくちゃあるな」ということでした。このスピードで打球を捕って、その後どういう体勢で投げるんだろうと思っていたのですが、ボディバランスがよく、送球も安定しています。

── 滝澤選手は内野ならどこでも守れるオールラウンダーです。

荒木 源田壮亮選手に代わってショートを守ったり、ほかにもサードもできますし、今季はセカンドでの出場機会が多かったですね。

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