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【プロ野球】二遊間に新星が続々出現! 荒木雅博が山縣秀、小幡竜平、滝澤夏央のプレースタイルを解説 (4ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── セカンドとショートにおける守りの最大の違いは何でしょうか?

荒木 セカンドはよほどボテボテの打球でない限り、待って捕球したとしても、一塁でアウトにできます。一方のショートは、スピードを持って前に出て捕球し、送球しないと間に合いません。ショートは前方へのダッシュ力が必要とされます。その点で、滝澤選手はどこのポジションを守ってもスピード感があり、守備範囲の大きさが特徴的です。

── 滝澤選手は俊足ではありますが、タイトルを狙う盗塁は多くありません。

荒木 滝澤選手が完全にレギュラーに定着し、打撃をより磨いて、出塁率を上げていけば、盗塁王の可能性は十分にあります。

── いつも一生懸命なプレーが魅力です。

荒木 今年は前半戦の活躍が認められ、オールスターに初選出されました。育成から競争を勝ち抜くのは大変ですが、滝澤選手の活躍はほかの育成選手に勇気を与えたと思います。

つづく>>


荒木雅博(あらき・まさひろ)/1977年9月13日、熊本県生まれ。熊本工高から95年ドラフト1位で中日に入団。02年からレギュラーに定着し、落合博満監督となった04年から6年連続ゴールデングラブ賞を受賞するなど、チームの中心選手として活躍。とくに井端弘和との「アラ・イバ」コンビは中日黄金期の象徴となった。17年にプロ通算2000安打を達成し、翌18年に現役を引退した。引退後は中日のコーチとして23年まで指導し、24年から解説者として新たなスタートを切った

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