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【競馬予想】秋華賞は本当にカムニャックで鉄板なのか 大本命が抱える不安と嫌なデータ

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo

 GⅡローズS(9月14日/阪神・芝1800m)のカムニャック(牝3歳)は強かった。

 4角で内にいた馬にぶつけられ、落馬寸前になるほどの不利を受けながら、怯むことなく、そこから鋭く伸びてゴール板をトップで通過。後続に1馬身半差をつけての完勝だった。

 その末脚もすごかったが、不利を撥ね退けた勝負根性も一級品。さすがオークス馬、という圧巻の走りだった。

前哨戦のローズSで圧倒的な強さを見せたカムニャック photo by Eiichi Yamane/AFLO前哨戦のローズSで圧倒的な強さを見せたカムニャック photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る この結果から本番となる牝馬三冠の最終戦、GⅠ秋華賞(10月19日/京都・芝2000m)でも当然1番人気に推されるだろう。それも、単勝2倍前後の抜けた人気になるのではないか。

 だが、秋華賞の舞台は京都・内回りの芝2000mという特殊なコース形態。紛れが多く、過去の秋華賞でも何度となく波乱が起こっている。

 確かにカムニャックは強いが、そんな舞台にあって、単勝"一本かぶり"の人気になるほどの信頼を置いていいのだろうか。関西の競馬専門紙記者はこう見ている。

「あの馬の強さは、本物だと思います。秋華賞でも一番勝ちに近い位置にいるのは間違いありません。ただ、つけ入る隙がまったくないわけではありません。(カムニャックが)勝つ確率は7割ぐらいではないでしょうか」

 勝つ確率は7割――この数字を高くみるか否かは、人それぞれ意見が分かれるところだろうが、逆に言えば、負ける可能性も3割はある、ということ。先の専門紙記者も触れているとおり、つけ入る隙は"ある"ということだ。

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