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今中慎二が中日ピッチャー陣を分析 不調のエース髙橋宏斗は「昨年のような球速、キレもない」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

―― 一方、松葉貴大投手はチーム最多の5勝(3敗)を挙げ、防御率1.84と安定したピッチングを続けています。

今中 試合を作って勝っていますね。昨年に比べて、特にピッチングが変わっているわけではないですし、今年のオープン戦も最後に1試合投げただけなので、当初は「大丈夫なのかな?」と心配されていましたが......いざ蓋を開けてみたら、松葉がいなかったら大変なことになっていた、という感じです。

 逆に前評判が高かったカイル・マラーが勝てていません。ランナーが出ると、ちょっとリズムがおかしくなって制球を乱しがちです。クイックも全然できていないですし。4月22日の巨人戦などもランナーが出てからおかしくなりました。

 開幕してからの最初の2試合は、援護がなくて勝ちがつかなかったのですが、投球内容はよかったんです。登録抹消されてファームで調整となっていますが、もうワンチャンスあげて様子を見てもよかった気がします。課題は一軍の試合のなかで改善していかないといけませんし、ファームで抑えた・打たれたということとは別問題ですから。

【リリーフ陣は不安要素もあるが......】

――リリーフ陣はどう見ていますか? リリーフ陣の防御率は現段階で2.52です。

今中 クローザーの松山晋也がしっかり抑えていますし、全体的に安定しているんじゃないですか。ただ、最近は清水達也が早い回を投げるようになって、ジュニオル・マルテが8回投げることが多くなっていますが、やっぱり怖いですよね。球速は157、158キロくらい出ますが、球速があるわりにはなかなか空振りが取れませんし、一発で仕留められてしまう。

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