西武・渡部聖弥がプロで対戦して驚いた投手は? 「あそこまでカーブの曲がるピッチャーはいなかった」 (3ページ目)
── 4月25日のオリックス戦で復帰し、1打席目にいきなりヒット。打席に立ってみたら、ギャップはなかったですか?
渡部 1球目はちょっとありました。久しぶりだなって思って、当てにいったバッティングなってしまいました。その次のボールはしっかり振ることができたんですけど。
── その日から4試合連続マルチ安打。たとえばバッティングで、「これができている時は大丈夫」というバロメータみたいなものはありますか。
渡部 逆方向に長打が出る時は、バットの軌道的にすごくいい状態です。あとは真っすぐを狙っていて、変化球が来た時に体が反応してしっかり振れる時は、「今日はいい感じだな」というか、「反応できているな」というのはあります。
── パ・リーグでは同級生の楽天の宗山塁選手、オリックスの麦谷祐介選手、ロッテの西川史礁選手が活躍していますが、刺激になりますか。
渡部 やっぱり刺激になります。誰が「打点を稼いだ」とか、「打率いくつ」とか聞いたら、負けてられないなと思いますね。
【対戦してすごかった投手は?】
── 今まで対戦したなかですごかったピッチャーは?
渡部 変化球でいうと、ソフトバンクのリバン・モイネロ投手です。とにかく、カーブの曲がり幅が大きい。左投手であそこまでカーブの曲がるピッチャーは、なかなかいなかったです。
── モイネロ投手のカーブは、イメージしていたのとは違いましたか。
渡部 もうちょっと遅い感じのカーブをイメージしていたら、スピンが効いていて球速もある。5回のグラウンド整備の時、ロッカールームでそれまでの打席の動画を見て研究しました。
── 第1打席は、5球目に150キロの外角高めのストレートを打ってライトフライでした。
渡部 映像で見ると、逆球だったんです。キャッチャーはインコースに構えているのですが、逆球になって外に来たのを打って。2球目にファウルにしたボールも、インコースに構えていました。
── 第2打席は、2球目の内角スライダーをサードゴロ併殺でした。
渡部 初球はインコース真っすぐに構えていたのですが、吹けてボールに。それで2球目の内角へのスライダーを打ったのですが、キャッチャーの要求はインコースでした。なので、僕に対してはインコースで攻めたいのだなと。ただ、第3打席はそれが頭にありすぎて......。
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