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【プロ野球】里崎智也と五十嵐亮太のパ・リーグ優勝予想 「VISION2025」最終年のロッテ、ソフトバンクの「ポスト甲斐拓也」を語った (2ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa Shoichi

【ロッテは新戦力の台頭がカギ】

里崎 先発陣では、オースティン・ボスも加わった。開幕後に先発した2戦はうまくいかなかったけど、彼は制球力もいいし試合を壊すタイプじゃないから、日本野球にアジャストできる可能性が高いと思います。

 さらに、新たな顔ぶれとして田中晴也や木村優人、中森俊介など若手の突き上げがあればかなり面白いと思うな。リリーフはタイロン・ゲレーロが"出戻り"して160キロ台をバンバン投げている。そして昨年に活躍した鈴木昭汰、国吉佑樹、澤村拓一、西村天裕と、質量ともに充実していますよ。

五十嵐 その言葉通りの活躍ができれば「5年計画」の集大成となるけど、僕は現実的には難しいと思いますね。佐々木朗希が抜けた穴を埋めきれないんじゃないかと。また、ここ10年くらいでドラフト1位指名してきた高校生の有力野手が、伸び悩んでいる部分も見受けられますよね。

里崎 野手に関しても、新戦力の台頭に期待したいよね。ルーキーの西川史礁、宮崎竜成といった新戦力と、去年はケガで出場が少なかった髙部瑛斗、藤原恭大、2023年ドラフト1位の上田希由翔などが底上げできれば、ネフタリ・ソト、グレゴリー・ポランコがいるのである程度の形にはなるでしょう。

 佐藤都志也も開幕には間に合ったし、寺地隆成もいる。彼らがどこまで頑張ることができるか。それ次第では十分、優勝の可能性はあるよ。亮太はやっぱり、ソフトバンクを優勝と予想しているんだね。

五十嵐 去年、あれだけゲーム差をつけてペナントレースを勝ち抜いたら、そういう予想になりますよね。今年のキャンプも充実していたし、昨シーズンに結果を残した選手が今年もある程度はやるだろうという計算も立つ。誰かが欠けてもカバーできる選手が控えています。

 個人的には、リチャードに期待していました。関係者の多くが「今年は違う」って力説していましたから。毎年のように期待されているけど「今年は本当に」と念押ししていましたからね。結果的には、開幕直後にファーム落ちしてしまったけど......。

里崎 日本ハムに移籍した水谷瞬の昨年の活躍は、リチャードもかなり悔しかっただろうね。自分より苦しんでいたはずなのに、現役ドラフトで移籍して、いきなり活躍して日の丸を背負ったわけだから。だからこそ、これから奮起してほしいね。

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