高木豊がパ・リーグ6球団の前半戦を総括 Aクラス争いはどうなる? 最下位・西武の後半戦の戦い方にも言及した (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【楽天】

 打つほうでは辰己涼介がよくなってきました。それと小郷裕哉がいい。それに伴って7月からは、ベテランの浅村栄斗と阿部寿樹の状態も上がってきていますし、鈴木大地もいい状態をキープしていて野手全体がよくなってきました。長打力を発揮し始めたマイケル・フランコが下位に控えているのも大きいです。若手がなかなか出てきませんが、ルーキーの中島大輔あたりが台頭してくると面白くなりますね。

 課題はピッチャー陣です。先発にしろ中継ぎにしろ、しっかり投げてくれたらもっと試合が作れますよ。後半戦最初のカードで、荘司康誠が(7月28日のロッテ戦で)2カ月ぶりに一軍で登板するようですが、彼が計算できるようになると心強いです。

 首位のソフトバンクまで12ゲーム差。楽天だけではないと思いますが、ソフトバンクの強さは身にしみてわかっていると思いますし、まず意識に入れているのは2位でしょう。

 楽天が勝つ時は、小郷、小深田大翔、村林一輝が絡むことが多い印象があります。なので、彼らが機能するように打順を組んでほしい。下位の小深田から上位の小郷、村林への流れがよくなると打線全体につながりが出て得点力が上がるはずです。小郷と小深田は足も使えますしね。

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る