高木豊がパ・リーグ6球団の前半戦を総括 Aクラス争いはどうなる? 最下位・西武の後半戦の戦い方にも言及した (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【ロッテ】

 ネフタリ・ソトがチャンスで打っていますし、打点を稼いでいますね(リーグトップの62打点)。出遅れていた髙部瑛斗と藤原恭大の復帰は打線に勢いをもたらしていますし、佐藤都志也と岡大海がバッティングで覚醒。小川龍成には粘りやうまさが出てきましたから、野手陣の状態は悪くないと思います。

 懸念点は先発陣。もう少し安定感ほしいです。C.C.メルセデスは、春先は一番安定していましたが、ここ最近は打ち込まれる場面が目立ちます。種市篤暉や小島和哉はいいピッチングをした次の登板で打ち込まれたり、安定しません。あと、佐々木朗希がいつ投げられるのか、というのも大きな問題。ソフトバンクを追っていくために、彼の存在は絶対に必要です。

 まだ優勝はあきらめてはいけませんが、ソフトバンクばかりを気にしていると、チームに負担がかかってきます。悪くても2位は確保したいわけですし、このあたりをどう考えていくのか。3位の日本ハムとは1ゲーム差、4位の楽天とは2ゲーム差ですし、それらのチームへの対策をおろそかにしないことですね。

 ソフトバンクが失速する可能性もゼロではないですし、様子を見ながら「いける!」という瞬間に、対ソフトバンク向けに先発ローテーションを再編するなどスイッチを変えられるかどうか。繰り返しになりますが、そこには佐々木が絶対に必要です。

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