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高木豊が考えるDeNAのベストオーダー 度会隆輝を「起爆剤に」、ショートにはもうひとりのルーキーを抜擢 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――8番・ショートはルーキーの石上選手、林選手、京田選手と3人の名前が挙がっています。

高木 当初は林の成長に期待していましたが、ここまでは物足りなさを感じます。なので、オープン戦でよく打っていた石上を抜擢してもいいかなと。足を使うなら林かなと思っていたのですが、石上は足も速い(オープン戦で5盗塁、林は3盗塁)。経験や守備の安定感を考えると京田になると思いますが、バッティングの状態はあまりよくないので不安が残ります。

 当初、石上にはセカンドを守らせていましたが、ショートがなかなか決まらなかったためか、石上を教育リーグに行かせてショートを守らせていた(大学時代の本職はショート)。石上の打力を買っているということでしょうし、一軍の戦力として相当期待しているはずです。そう考えると、ショートの筆頭は石上ですかね。

【足も使える攻撃的なオーダー】

――2番にオースティン選手を入れた理由は?

高木 左バッターの梶原でもいいのですが、長期的な視点で考えると1、2番がどちらも左より、左、右と並べたいんです。投手陣に不安があるので、攻撃的な布陣を組みたいという意図もあります。三浦監督の野球の傾向としても、あまり細かいことはやらないはずなので、オースティンは2番に入れたいんじゃないかなと。下位打線からつなぐことができれば、度会とオースティンが3、4番という形になって得点が期待できますし、相手は嫌でしょう。

 クリーンナップは3番の佐野、4番の牧、5番の宮﨑で固定し、6番に梶原を入れます。梶原はパンチ力がありますし、189cmと大柄な割には足も速い。次の山本もバッティングがいいですし、梶原の足なら単打でも還ってこられると思うんです。

 上位打線であれば、足が遅くても長打で走者を還すことを期待ができますが、下位打線で塁が渋滞してしまうと、走者が溜まった状態でピッチャーに回ってしまう。なので、6番にはある程度走れるバッターを置いておきたいので、私は梶原にしました。

――7番・キャッチャーには山本選手を入れています。

高木 昨シーズンの後半だけを見ると、3割以上打っていますからね。バッティングで何か掴んだものがあったはずですし、山本はバッティング面でも期待しています。オープン戦では結果が出ませんでしたが、シーズンに入って上向きになるのを期待しています。

 ただ、松尾汐恩のバッティングもいいんですよ。経験を積ませていきたい逸材なので、長いシーズンのどこかで使ってほしいです。

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