【セ・リーグ順位予想】五十嵐亮太は阪神「アレンパ」の確率75%以上と見る 試合巧者の対抗馬は?
いよいよプロ野球2024年シーズンが始まる。セ・リーグは、球団初の連覇に挑む阪神、新井貴浩監督のもと試合巧者ぶりを発揮した広島、2年連続Bクラスからの復活を目指す巨人など、注目チームが目白押し。そのなかでペナントを制するのはどこなのか。解説者の五十嵐亮太氏にセ・リーグ順位予想と展望を聞いた。
球団初の連覇に挑む阪神・岡田彰布監督 photo by Koike Yoshihiroこの記事に関連する写真を見る【1位:阪神】
昨シーズン、2位に大差をつけて優勝。投打のバランスのよさを考えても、セ・リーグでは頭ひとつ抜けている印象があります。先発陣は昨年MVPに輝いた村上頌樹投手をはじめ、計算できるピッチャーが揃っています。リリーフ陣も新外国人の速球派、ハビー・ゲラ投手が加わり、さらに厚みを増しました。
野手陣も昨年の主力が残り、大きな穴がない。なかでも近本光司選手は、チャンスメーカーにもなれるし、ポイントゲッターにもなれる。相手からすればいかに近本選手を塁に出さないか、またランナーのいる場面で回さないか。そこがポイントになってきます。
昨年ほどの独走はないにしても、阪神の時代が来たのかなという印象を受けます。連覇の確率ですか? うーん......75%以上はあると思います。
【2位:広島】
広島は栗林良吏投手、矢崎拓也投手、島内颯太郎投手の3人を筆頭に、リリーフ陣が充実しています。阪神もそうですが、リリーフ陣がしっかりしているチームは勝てる試合を落とさないし、競った試合をものにできる確率が高い。ここが広島の一番の強みです。
打線は、西川龍馬選手がFAでオリックスに移籍しましたが、うまくカバーできるんじゃないかと思っています。新井貴浩監督は選手のモチベーションを上げるのがうまく、ベンチワークも見事でした。30本塁打を打つような選手はいませんが、粘り強くつないでいく。新外国人が機能すれば、得点力アップが見込めますし、優勝争いに絡んでくると思います。
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