【セ・リーグ順位予想】五十嵐亮太は阪神「アレンパ」の確率75%以上と見る 試合巧者の対抗馬は? (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

【5位:DeNA】

 5位に予想したのは、今永昇太投手とトレバー・バウアー投手が抜けた穴が大きいと考えたからです。去年、ふたりで280イニング近く投げているのですが、その穴を埋めるのはさすがに厳しいと思います。リリーフ陣も数は揃っていますが、クローザーを1年間固定できるのか......など、不安はあります。

 その一方で、打線は活発です。ルーキーの度会隆輝選手はオープン戦で首位打者に輝くなど、非凡な才能を見せています。ほかにも宮?敏郎選手、佐野恵太選手、牧秀悟選手と実績さる選手が並ぶ打線はリーグ屈指です。今年も打線が投手陣をカバーする展開になると思いますが、長いシーズンを乗り切るには投手力が重要になってきます。そういうことも踏まえ、この順位にさせていただきました。

【6位:中日】

 DeNAとは逆に、中日は柳裕也投手、小笠原慎之介投手、高橋宏斗投手をはじめ先発陣は充実していて、そこに大野雄大投手が戻ってくるとなると、超強力布陣となります。さらにリリーフ陣も安定していますし、投手力はリーグナンバーワンと言っても過言ではありません。

 問題は攻撃陣で、昨年の390得点はダントツの12球団ワースト。今年は中田翔選手、中島宏之選手、上林誠知選手といった実績ある選手が加わり、そこまで得点力不足を解消できるか。昨年ブレイクした細川成也選手もひと皮むけた印象がありますし、間違いなく得点力は上がるでしょう。あとは接戦になった時に勝ち切れるかどうか。1点差ゲームを拾っていくことができれば、順位は自ずと上がるはずです。

五十嵐亮太(いがらし・りょうた)/1979年5月28日、北海道生まれ。千葉・敬愛学園から97年ドラフト2位でヤクルトに入団。プロ2年目の99年にリリーフとして頭角を現し、一軍に定着。04年はクローザーとして37セーブを挙げ、最優秀救援投手賞のタイトルを獲得。09年オフにメジャー挑戦を表明し、メッツと契約。12年はブルージェイズ、ヤンキースでプレーし、13年にソフトバンクと契約し日本球界復帰。18年オフに戦力外となるも、ヤクルトと契約。19年は45試合に登板したが、20年10月に現役引退を表明。現在は解説者として活躍している。

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