ヤクルトに西川遥輝の加入でスタメン争いが激化! 外野ポジション「残り1枠」を手にするのは? (2ページ目)
これまで4度の盗塁王に輝いた西川には、「得点に絡める人」の期待が高まる。なにより、2018年から出塁率が打率を1割以上も上回っているのが魅力だ。昨年こそ35試合の出場で打率.181、出塁率.286と、過去の成績を比較すれば振るわなかったが、二軍では63試合に出場して打率.369、出塁率.493、5本塁打、16二塁打、3三塁打、8盗塁と、実力を見せつけていた。
「まずは監督がどういう野球をしたいのかを、早く感じとらないといけない。とにかく打って得点したいと思っているのか、四球でもいいから塁に出て球数を投げさせるという野球を求めているのか......。そのなかで、求められることをしっかりやらないといけない。チームにはムネだったり哲人だったり、ポイントゲッターはしっかりいるので、その前を担えたらと思います。でも、点ももたらしたいですし、失点も防ぎたい。野球選手である以上、それは全部ですよ」
西川にヤクルト外野陣の印象について聞いてみた。
「外野陣というよりも......青木さんの存在が大きいですよね。チームに入ってそれを本当に感じました」
【レギュラーを目指す3人の若手たち】
キャンプ期間中の居残り練習では、並木秀尊、丸山和郁、濱田太貴の3人が、同じ空間でバットを振り込む光景を繰り返し見ることになった。
並木はスピード、丸山は肩、濱田は長打力を武器に、レギュラー獲りに励んでいるが、並木は「最終的には打てないと試合に出られないので」と、バットを振り続けた。3人は昨年秋の松山キャンプ(愛媛)から、自分の打撃の形を見つけるべく鍛錬を重ね、2月はまた新しいフォームに取り組んでいた。
濱田は「長所を伸ばす方向でやっています」と、浦添での練習試合ではチーム第1号となるホームランを放った。
「でも短所も克服というか、守備もまだまだですし、打撃も力まずに飛ばせるようにしないと。コンタクト重視ではないですが、ミート力アップを目指しています。軸足をシンプルなところに置いて、タイミングを取りやすいように。秋から試行錯誤して、ようやく構えやすいところが固まってきた感じです」
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