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ヤクルトに西川遥輝の加入でスタメン争いが激化! 外野ポジション「残り1枠」を手にするのは? (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

 昨年、3人のなかでは最多の47試合に先発出場。フルシーズン一軍で過ごしたのは初めてのことだった。

「ケガをしなかったことが大きかったので、今年もそこは大事だと思っています。目指すところは、数字はあまり言うとあれなので、まだ考えてないです(笑)。ただ、50打点はクリアしたい。で、打率も残して、先発は出られるなら全部出たいです」

 並木は「出塁率やボールコンタクト率を上げて、打率2割7分から2割8分を目指したい」と、青木に助言をもらいながら、それを自分で考えて打撃に向き合っている。

「ボールの見方、打席での考え方、ファウルの打ち方などを練習しています。相手にとって、自分は四球で出したくない選手だと思うので、そこでの駆け引きを学んでいければと思っています」

 そう語る並木だが、打球速度は年々アップ。打撃練習では、フェンスオーバーの打球が明らかに増えた。

「強い打球が増えれば相手の守備位置も下がるでしょうし、そうなればスピードを生かせるんじゃないかと。去年と違ったところをアピールしながら、足や守備というところから信頼を積み上げていけたらと思います」

 丸山は「前の日にホテルで素振りしたことを、実際に打つことで確認したいですし、自分にはやることが多いので」と、休日でも球場に来てバットを振った。

「自分の悪いところであるバッティングを克服していければ、レギュラーに近づくと思うので、しっかり結果を出したいです。今は、松山キャンプや自主トレで取り組んできたことをミックスしてやっています。意識しているのは、自分の打つポイントをしっかりつかむこと。効率のいいスイングをすれば、打率は去年よりも上がるでしょうし、3割を目標にしています」

 丸山のシートノックでの外野からの返球は際立っている。アナリストの藤沢剛氏は丸山のキャッチボールを見て、「ピッチャーのボールですね」と感心した。

「送球する時の発射角度が地面と平行になっていて、ボールにスピンがかかっている。高校時代に投手をやっていたこともありますが、外野手は遠くに投げるのでそこはプラスになります」(藤沢氏)

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