戦力外通告に「最初は、なんで?」 ソフトバンクから移籍した嘉弥真新也が「成長するにはヤクルトは最高」と語る理由 (2ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi

【突然の戦力外通告に「自分が悪い」】

 そして、オフには戦力外通告を受けた。

「最初言われた時は『なんで?』と思ったんですけど、そういう世界ですし、成績を出せなかった自分が悪いことなので、仕方ないという気持ちがありました。そこはしっかり割りきりました」

 6年連続で50試合以上に登板し、1億円プレーヤーにまで上り詰めた選手なのだ。それなのに、たった1シーズン不振だっただけで戦力外になるとは非情にも映る。それは嘉弥真にとっても寝耳に水だったが、その通告を受け入れた。

 ただ、戦力外になった技巧派の左腕を、他球団が放っておくわけがなかった。真っ先に獲得調査に乗り出したのがヤクルトだった。

「最初に声をかけてくれた球団に行こうと思っていました」

 こうしてプロ13年目はヤクルトで迎えることになった。新天地にはわりとスムーズに馴染んだ。

「話しかけやすい人が多いですし、石川(雅規)さんや青木(宣親)さんがけっこう話しかけてきてくれました。全体的に仲がいい。雰囲気がいいですよね」

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