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「大谷翔平に敵う選手はいなかった」プレミア12、WBCで世界と戦った平田良介がセパ交流戦で見た衝撃 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 2017年から森繁和さんが監督に就任されました。

平田 2017年のシーズン前に第4回WBCがあり、私も日本代表に選ばれました。日本はベスト4でアメリカに敗れたのですが、最後、代打の準備をしていました。もし打席が回ってきたら、自信を持って臨めたと思います。このあたりから打撃にも自信がつき、翌2018年はキャリアハイ(打率.329=リーグ3位)の成績を残せたのではないでしょうか。

── 2018年はサイクル安打もありました。

平田 幸先よく先頭打者本塁打を放ち、その後、二塁打、二塁打、三塁打......最後にシングルヒットを残した状況でしたし、なんとなく達成できそうな気がしました。大差で勝っていたこともあり、本当はいけないことなのですが、フェンス直撃を打っても一塁を回ったらつまずいたふりをしてシングルにしようと考えていました(笑)。

── 50メートル5秒7の俊足、遠投110メートルの強肩を生かし、2018年に初のゴールデングラブ賞を受賞されました。

平田 走攻守のなかで、一番自信があるのが守備です。落合さんに「平田の守備はうまい」と褒めていただいていましたが、やっと結果を出せました。ゴールデングラブ賞6回の名手・赤星(憲広)さんにも当時「守備がうまいのは福留孝介と平田」と言っていただき、うれしかったですね。

── 守備ではどんなところを意識していましたか。

平田 打球方向を予測するポジショニング。打球まで最短距離で行く。捕球してから素早く投げる。バックホームの際は、ベースの少し右をピンポイントで狙う。そういうところを意識していましたね。2014年と18年の補殺9はリーグトップでした。

── 2019年からは与田剛監督が就任。森監督時代と野球が変わった印象はありましたか。

平田 森監督は落合監督時代にベッドコーチを務めていたこともあり、投手力を含めた守りを重視し、選手の役割分担などという部分は似ていた気がします。与田監督は、走攻守揃った選手を起用する堅実な野球というイメージがありました。

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