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オリックス・山下舜平大が野茂英雄の助言に「そういうことか」 フォークを磨いて球種も増? (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

── 相手に研究もされるはずですからね。

山下 そうです。バッターは毎年進化していくので、自分が現状維持だと負けるので。

── 今のところ、「この球種を投げたい」と考えている候補はあるんですか?

山下 あるんですけど......そうですね。

── 今はまだ秘密ですか?

山下 まだ確実かはわからないので。でも、何個かはあります。

【走り込みは意味を持ってやるかが大事】

── 2023年は腰椎分離症で戦線離脱しましたが、腰の具合はいかがですか?

山下 もう全然、大丈夫です。トレーニングはバンバンやっています。今は基礎体力を上げて、キャンプに向けてブルペンに入っていこうかなと。

── 腰椎分離症は発育期のアスリートに発症することが多いですが、山下投手の場合もまだ体が大人になりきっていないということでしょうか。

山下 中学生とか高校生に出やすい症状みたいですね。防ぎようはあるとは思うんですが、この職業なので。開き直ってやっていきます(笑)。

── トレーニングという意味では、今のオリックスはNPBの最先端ではないでしょうか。次から次へと投手の育成に成功し、才能が花開いています。

山下 他球団のことはわからないんですけど、トレーナーさんの知識は常に勉強になることばかりです。若手選手にはチームとして決められたトレーニングメニューがあるんですけど、バランスのいい内容で、そこにプラスして自分でも考えられるようにセットされているので、やりやすい環境です。とくにランニング量が必要最低限というところが、自分には合っているのかなと(笑)。

── そんなに走りたくはない?(笑)

山下 もちろん、アジリティー(敏捷性)やスピード系を高めるために走ることはありますし、長距離を走ることもあります。要はバランスが大事というか。ランニングで疲れて、ほかのメニューが疎かになってしまうのはどうなのかなと。正解なんてわからないですけど。

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