阪神38年ぶりの日本一を手繰り寄せた岡田彰布監督の勝負手 流れを変えた第4戦の湯浅京己投入 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 本拠地で勢いづいた阪神は、つづく第5戦でも0対2で迎えた8回表に湯浅を投入し、三者凡退で流れを引き寄せる。

 対するオリックスは8回裏、7回までに83球を投げて無失点の先発・田嶋大樹に代えて投入した山﨑、宇田川優希がいずれも捕まり、逆転を許した。継投失敗は結果論になるが、シーズン途中からリリーフに回った山岡泰輔が不調だったことも響き、阪神と比べるとリリーフ陣の駒不足は明らかだった。

 裏を返せば、シリーズ中盤の勝負どころで湯浅を迷いなく投入し、勝利を引き寄せた岡田監督の采配が見事だったと言える。その先に待っていたのが、1985年以来の日本一だ。

「ちょうど27歳だったんですけどね、前回の日本一。長かったですね。選手でも日本一達成できて、監督でも達成できてホントに幸せだと思います」

 優勝監督インタビューで岡田監督は笑みを浮かべて語った。65歳になった指揮官の、勝負師としての手腕が光った日本シリーズだった。

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