佐々木麟太郎なきドラフトで注目の強打者4人 名物記者が魅了されたのは? (2ページ目)
菊地 もちろん才能もあるんですけど、彼が尊いのは努力で実力を高めていること。社会人に来て、足が速くなっていますから。
加藤 そうそう、速くなってる! 今年の夏にまた速くなったって言ってました(笑)。
菊地 人から愛される、プロ野球ファン全体を巻き込んでいく可能性を秘めた選手ですよね。僕が言うのもなんですけど、応援してほしい選手です。
加藤 来年入った球団の度会グッズが売れまくる未来が見えますよ!(笑)
【対照的な東京六大学の強打者】
菊地 ほかに注目している野手はいますか?
加藤 大学生でも長打を打てる選手が東京六大学リーグにいますよね。右打者、左打者とそれぞれ。
菊地 いますねぇ。これは悩ましいんですが、「わかりやすい選手」と「わかりにくい選手」に分けられると思います。まず「わかりやすい選手」とは、上田希由翔(うえだ・きゅうと/明治大)ですね。
加藤 うんうん、上田希由翔はもうすごいんじゃないですか? 僕は上田とスーパー銭湯でバッタリ会ったことがあるんですけど、申し訳ないですが鍛え上げられた肉体にうっとりしてしまいました(笑)。こんな肉体をつくり上げるのに、どれほどの鍛錬を積み重ねてきたのかと。
菊地 体は全然キュートじゃない(笑)。
加藤 鬼ですよ(笑)。守備もうまいし、広角に強い打球を打てる。左右の違いはあっても、牧秀悟(DeNA)くらいの成績を残しても驚きません。
菊地 僕は森野将彦さん(元中日)のイメージです。ある程度打率を残しつつ、長打も打ってくれる。そして何より、上田は勝負強いですよね。
加藤 そうそう、打点の人ですよね。
菊地 リーグ戦通算77試合で71打点(10月12日現在)ですから。明治大の上位打順の出塁率が高すぎるという要因はあるにせよ。また、上田は巨体なのに足も速いし、盗塁もできる。プロで成功するイメージが湧きやすい、「わかりやすい選手」です。
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