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「選手に拒絶されることが多かった」球団広報が「ホークスと結婚した女」と呼ばれるまでの苦労 大人気SNSの舞台裏を語る (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi

●すべては優勝の瞬間のために

 加藤さんの奮闘ぶりはたびたびメディアにも取り上げられている。現在は、SNSなどで情報発信を行なうコンテンツ推進課が2年前にできて、4人のメンバーでさまざまな業務を分担している。

 少ない人数でこれほどの量の情報を日々発信していることには驚いたが、加藤さんいわく「他球団にはひとりでやっているところもあるので、これでもうらやましがられます」とのこと。

「私ひとりの時は、『いいね』がついた数とかをほとんど気にせずに、とにかく情報を出すことを優先していました。でも、今は仲間が増えて、目に見えてバズったものなどを参考にして、こういうのをもっと出していこうなどと話し合ったりしています」

 ホークスの自社発信のコンテンツはますます充実していくことだろう。その土台をつくったのが、ほかならぬ加藤さんだった。

 加藤さんがホークスに入団してからの成績を見ると、リーグ優勝は6回、日本一はなんと7回を誇る(一方で、Bクラスは3回しかない)。この2年間はチームも加藤さんも悔しい思いを味わったが、今シーズンもホークスは首位争いの真っただ中にいる。

「自分の仕事が報われたと思える瞬間って、やっぱり優勝した選手たちの表情を見た時なんですね」

 最高の瞬間に立ち会えると信じて、加藤さんは今日も選手たちの奮闘ぶりを発信している。

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【プロフィール】
加藤和子 かとう・かずこ 
福岡ソフトバンクホークス球団オフィシャルリポーター。大学卒業後、福岡放送でスポーツ番組のキャスターなどを経て2006年にホークス入り。以降、広報担当としてチームや選手の姿をファンに向けて発信している。

著者プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

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