星野伸之が注目する今季のオリックス投手陣 大谷翔平に似た3年目右腕は「衝撃的」、左腕のドラ1ルーキーは「即戦力」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by Sankei Visual

――新外国人のピッチャーはどう見ていますか?先発6番手の争いにも入ってくると予想されます。

星野 ジェイコブ・ニックスは、(3月10日の)巨人とのオープン戦で2回無安打無失点の好投。コントロールもよさそうですし、球威もあります。今後サインプレーやクイックなど日本の野球に慣れていけば、先発候補に入ってくるんじゃないでしょうか。数年前にトミー・ジョン手術をしたこともあって、2019年以来登板がなかったそうなので、状態を見ながらにはなるでしょう。

――先発ローテーション候補は多ければ多いほどいい?

星野 そうですね。いくら先発陣が充実していても、シーズンは長いですし理想通りにはいきません。由伸、宮城、山岡、田嶋、福也に加えて、3枚ぐらいは先発として試合を作れるピッチャーを準備しておきたいところです。

――リリーフ陣はいかがでしょうか?

星野 クローザー候補としては、ジェイコブ・ワゲスパックやベテランの平野佳寿。平野は名球会入りまで29セーブに迫っていることも加味して、最初は平野でいくと思うのですが、後釜を育てることも考えると、宇田川優希や颯一郎にもチャンスもあげるかなと。

 新外国人のジャレル・コットンも未知数ですがリリーフ候補ですね。ただ、イニング途中から登板させるピッチャーとしては比嘉が最有力。これまでも、途中から投げさせるのはほとんど比嘉ですし、この信頼は揺るぎないはず。他には近藤大亮も悪くないですし、本田仁海も勝ちパターンに入る可能性はあると思います。

――本田投手も真っ直ぐに力があります。

星野 そうなんです。ただ、その球をストライクゾーンに投げていけるかが課題です。力を入れた時に高めにいって、完全なボールになることが多い。フォークというウイニングショットもありますし、それらを含めてストライクゾーンで勝負できるようになれればいいですね。ストライクゾーンに投げてもファウルにできる力があるので、やはりコントロールがカギです。

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