ヌートバーの逆パターン。2013年WBCにブラジル代表として出場の松元ユウイチ「初戦が日本と決まってからは眠れない日もありました」 (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • photo by Wada Satoshi, Kyodo News

●今大会はヤクルト勢の活躍に期待

 WBCの2年後に松元は現役を引退する。それでも、「考え方を変えなきゃだめだし、自分のやれることを一生懸命やろうと思った」と、残りの現役生活に全力を注いだ。

 村上宗隆、山田哲人、高橋奎二、中村悠平と4人の侍を送り出したヤクルトの指導者としても、松元は今回のWBCを楽しみにしている。

「日本代表は勝つのが当たり前のチーム。本人たちはプレッシャーがすごいと思うんですよ。でも、自分たちのできることをやるだけじゃないかな。サッカーのワールドカップもあれだけ盛り上がったし、期待しましょうよ!」

2月の沖縄キャンプにて2月の沖縄キャンプにてこの記事に関連する写真を見る(文中敬称略)

【プロフィール】
松元ユウイチ まつもと・ゆういち 
1980年、ブラジル・サンパウロ生まれ。1999年、日系ブラジル人の野球留学選手としてヤクルトスワローズに入団。2004年、日本に帰化。勝負強い打撃を持ち味に「代打の切り札」として活躍。2013年、WBCはブラジル代表として出場。2015年に引退し、現在はヤクルトの作戦コーチを務めている。

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