高木豊のWBC理想オーダーは「6番・吉田正尚」に期待 ヌートバーに関しては「栗山英樹監督は心中する気なのかな」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by Kyodo News

――選ばれたメンバーで高木さんがオーダーを考えると、1番は誰になりますか?

高木 山田哲人(ヤクルト)です。山田は調子が悪い時でも、1番に入っている時は比較的に気分よく打席に入っている感じですし、過去の国際大会でも1番で結果を出しています。昨シーズンは成績が悪かったですが、今年は足の状態も悪くないと思うので、足も使えるでしょう。

――2番はいかがでしょうか?

高木 上位3人は足が使えたほうがいいので、当初は2番・大谷翔平(エンゼルス)、3番には鈴木を考えていましたが、鈴木が出場辞退となったので2番・近藤健介(ソフトバンク)、3番・大谷翔平としたいです。

――追加招集された牧原大成選手(ソフトバンク)が起用される可能性は?

高木 まずないでしょうね。プロ野球の開幕日の3月31日に合わせて調整していたと思いますし、気持ちもイチから作らなきゃいけない。ソフトバンクでは"ジョーカー"とも言われて切り札的な使われ方をしたりしていますが、WBCでも代打や代走などの起用になると思います。

 牧原はバッティングもいいですが、やはり近藤のほうが一枚上です。ここまでの対外試合でも結果を出していますしね。守備には不安がありますが、肩の強さを考えるとヌートバーは本職で慣れているライトで、センターが近藤でいいと思います。

――4番はいかがでしょうか?

高木 4番は村上宗隆(ヤクルト)です。国際大会はピッチャーを小刻みに交代させるケースが多いので、打線はなるべくジグザグに組みたい。代表に選ばれるような選手はピッチャーの右左を苦にしないバッターも多いですが、念のため。なので、5番には右の山川穂高(西武)、岡本和真(巨人)、牧秀悟(DeNA)の中から状態のいいバッターを入れます。

 山川みたいな大型の選手は、ひとつ調子にのれば大会を通じて大丈夫だと思うのですが、どうきっかけを掴んでいくか。いずれにせよ、似たタイプの右の長距離砲が多いので、打順を組むのにちょっと苦労すると思いますよ。確かに一発で局面を打開する可能性はありますが、福留孝介(元中日、カブスなど)のような短打も長打もあって、走力もあるようなタイプではないですから。

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