侍ジャパンと対戦する国の主力選手たち 韓国のメジャー二遊間コンビに国内リーグ二冠王は強力 中国の190センチ右腕は怖い存在 (2ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Getty Images

 今大会の韓国打線だが、長打力を秘めたパワーヒッターが並ぶ。昨シーズン35本塁打のパク・ビョンホ(内野手)、26本塁打のチェ・ジョン(内野手)がその代表格だ。これに20本塁打のヤン・ウィジ(捕手)が加わる。

 ただこの3人は、国内リーグで好成績を残しているが、これまでの国際大会では目立った活躍をしていない。なかでもヤン・ウィジは、2015年、19年のプレミア12、17年の第4回WBC、21年の東京五輪と、国際大会の常連だが、打撃面での貢献度は低い。

 一発に頼る打線は国際大会では苦戦すると言われているが、ホームランの出やすい東京ドームでの試合は韓国にとって有利に働く可能性は十分に考えられる。

 投手陣だが、選出された15人のうち、先発タイプは7人。そのうち4人は左腕だ。ともに34歳の左腕のキム・ガンヒョンとヤン・ヒョンジョンは、代表歴が長く、国際経験は豊富。さらに韓国リーグで11勝を挙げたグ・チャンモ、13勝の長身アンダーハンドのコ・ヨンピョといった好投手が揃っている。日韓戦では、日本は左の好打者が多いため、おそらく左腕投手の先発が濃厚だ。

 2013年の第3回大会、17年の第4回大会で1リーグ敗退を喫している韓国だが、今大会はベスト4以上を目標に掲げており、日本にとっては侮ることはできない。

オーストラリア

 2月23日から東京・府中市で直前合宿を張り、社会人、クラブチームと練習試合を行なってきた。メジャー経験のあるマイナー選手たちは、このあとの強化試合が予定されている宮崎から合流する。

 昨年11月の強化試合でも対戦しているだけに、選手の特徴や戦い方はイメージしやすい。

 エース格は、33歳のティム・アサートン。右の本格派で、スライダー、カーブを駆使した投球が持ち味。ほかにも、長身サイドハンドのサム・ホランド、ナックルボールが武器の技巧派右腕、ワーウィック・ソーポルド、150キロのストレートが魅力のリアム・ドゥーランなどバラエティにとんでいる。

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