初代キャスター・佐々木信也が語る『プロ野球ニュース』の舞台裏。「1回の出演料は?」「珍プレー好プレー誕生秘話」 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa

── その後、番組は日韓ワールドカップ前年となる2001年3月31日まで、全8846回放送され、番組内で伝えたプロ野球公式戦は1万9662試合でした。あらためてすごい番組でしたね。

佐々木 現在もCSで『プロ野球ニュース』は続いていますけど、地上波時代とは全然違うつくりの番組になっていますよね。熱意あふれる優秀なスタッフたち、別所さん、西本さん、関根さんなど、個性的な豪華解説陣に囲まれて、本当に楽しい時間を過ごしました。これまで仕事をしてきたなかで、『プロ野球ニュース』時代はいちばん充実していた時間で、私の誇りです。

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佐々木信也(ささき・しんや)/1933年10月12日、東京都生まれ。湘南高では1年時に夏の甲子園で全国制覇。慶應大では内野手として活躍し、4年で主将を務める。56年に高橋ユニオンズへ入団。1年目から180安打を放ち、ベストナインに選出された。その後チームは大映ユニオンズ、大毎オリオンズと変わるも、59年限りで戦力外となり現役引退。26歳で野球解説者に転身し、76年からスタートしたフジテレビの『プロ野球ニュース』の初代メインキャスターとして人気を博した。

【著者プロフィール】長谷川晶一(はせがわ・しょういち)

1970年、東京都生れ。早稲田大学から出版社勤務を経て、2003年にノンフィクションライターに。2005年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家(R)」。著書に『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた ! ―涙と笑いの球界興亡クロニクル』『いつも、気づけば神宮に―東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』『幸運な男―伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生』『詰むや、詰まざるや―森・西武vs野村・ヤクルトの2年間』など多数。

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