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ドラフト候補も続々参戦。日本初開催のウインターリーグ「JWL」が担う3つの大きな意義 (4ページ目)

  • 松永多佳倫●文 text by Matsunaga Takarin
  • photo by Kyodo News

 ちなみに、球界のご意見番である広岡達朗氏にウインターリーグについて尋ねてみると、こんな意見が返ってきた。

「そもそもプロ野球選手が12月、1月がオフだという考えが気に食わない。だからぶくぶくと太るのだ。1年中、野球をやってこそプロフェッショナル。メジャーを見てみろ、みんなウインターリーグに参加して、1年中プレーしている。日本にもやっとそういうのができたみたいだが、遅すぎる」

 さらにこう続ける。

「大学の指導者に聞いてみると、野球を続けたい選手に対して独立リーグを勧めることはないというじゃないか。プロか社会人、それ以外は野球をやめて企業に就職するのが一般的になっている。もっと選手たちの気持ちを尊重することが教育ではないのか」

 プロ、社会人からの誘いを待っているのではなく、自らが行動して夢をつかみとるくらいの気概がないと、上のレベルでは到底通用しない。

 日本球界に一石を投じるが如く始まったJWL。来年以降、プロ選手の参加はあるのか。大いに注目すべきコンテンツであるのは間違いない。

【著者プロフィール】松永多佳倫 (まつなが・たかりん)

1968 年生まれ、岐阜県大垣市出身。出版社勤務を経て 2009 年 8 月より沖縄在住。著書に『沖縄を変えた男 栽弘義−高校野球に捧げた生涯』(集英社文庫)をはじめ、『確執と信念』(扶桑社)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』(ダ・ヴィンチBOOKS)など著作多数。

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