解説者3人によるパ・リーグCS予想。「オリックスが日本シリーズに進出する確率は70%」 (3ページ目)
本塁打、打点の二冠に輝いた西武・山川穂高この記事に関連する写真を見る
建山義紀氏(元日本ハムなど)
── CSファーストステージの見どころはどこになりますか。
「西武に関しては、山川穂高次第かなと思っています。彼が打つとチームの勢いのつき方が変わりますし、得点力も上がる。実際、9月になって山川の調子が上がらない時にチームも勝てなくなった。それくらい、山川への依存度が高い。当然、ソフトバンクもそこは理解しているでしょうし、しっかり対策してくるでしょう。ソフトバンク投手陣と山川の対決は注目ですね」
── 西武投手陣がソフトバンク打線に気をつけるところは?
「ソフトバンクは9月に入って、中村晃、今宮健太、柳田悠岐のベテラン勢の活躍が目立ちました。彼らは何度も短期決戦を経験していますし、やるべきことをわかっているのが最大の強みです。そのベテラン勢に対して、キャッチャーの森友哉が彼らの狙い球をどこまで外すことができるのか。もちろん100%外すのは無理だと思うのですが、大事な局面を迎えた時にどう攻めるのかが重要になります」
── ソフトバンクは優勝まであと一歩のところまでいきながら、最後に逃してしまいました。その影響はあると思いますか。
「優勝を逃したことよりも、ソフトバンクの気になるところは、シーズン終盤になってリリーフ陣が打たれるシーンが多くなってきたことです。しかも直接負けにつながるような打たれ方をしていた。ベンチはこの投手たちをシーズン同様使っていくのか。そのあたりの調子の見極めというのはものすごく大事になってきます」
── リリーフのデキが勝敗を左右すると?
「千賀もひとりで投げきることができれば最高ですが、短期決戦はシーズンと同じような大胆な攻めはしづらくなる。そうなると自ずと球数は増えますし、完投は難しくなる。やはりリリーフ勝負になるのかなと思いますね」
── CSファーストステージはどちらが勝つと思いますか?
「ソフトバンクがやや上かなと思っていますが、本当に難しい戦いになるでしょう。初戦で山川が打って勝つことになれば、西武が優位に立つでしょうし、逆に抑え込まれるとソフトバンクがファイナルに進出するでしょう。いずれにしても初戦がすべてだと思います」
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