佐々木朗希の好不調の波が激しいのはなぜか。清水直行は、捕手・松川の配球問題や投球術を覚える必要性を指摘した (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

――その問題とは?

清水 佐々木の場合は球数を抑えないといけないので、どんどん3球勝負をしていくことはわかるんですが、それに相手が慣れてきているのがひとつ。あと、右投手が右打者のインサイドを投げる時は、死球も気をつけなければいけないのでちょっと投げづらいんですが、佐々木の場合は右打者への死球がわずか2個。左打者への死球が3個なのであまり変わりません。配球の傾向として、インサイドを真っ直ぐでズバッとつくような三振があまりない印象です。

 フォークの空振り三振が圧倒的に多くて、外側や、ちょっと曲がって真ん中に伸びてきたようなボールで三振を奪うケースが多いです。内側にグッときた場合は、「フォークがちょっと抜けたボールかな」という印象です。つまり打者からすると、追い込まれてからどんなボールがくるのか読みやすくなります。

 さらに、右打者(53個)と左打者(100個)の奪三振数を比べると、圧倒的に左打者のほうが多い。左打者より右打者のインサイドが投げにくいんでしょう。左打者は投手から見て少し壁があるのでインサイドにも投げやすく、そうして追い込んでから投げるフォークや、アウトコースの真っ直ぐといったボールは効くんですよ。

――右打者の奪三振数がそれほど多くないのは、アウトコースへの配球が多いことが関係しているということでしょうか。

清水 そうですね。アウトコースに偏る傾向があるので、打者がある程度読みやすく、奪三振数も少なくなっているんだと思います。

――8月26日の楽天戦では7回無失点と好投。その試合では佐藤都志也捕手と今季初めてバッテリーを組みました。

清水 松川が右肩痛で佐藤がマスクをかぶることになりましたが、それを抜きにしても、首脳陣は「そろそろ代えなければいけない」と考えていたはずです。後半戦で失点が続き、(対戦が多い)楽天に松川のリードが読まれているんじゃないか、嫌がっていないんじゃないか、となっていたはずですから。

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