村上宗隆だけじゃない。ヤクルトの未来を担う長岡秀樹&内山壮真の才能を宮本慎也が解説 (3ページ目)
思いきりのいいバッティングが魅力の内山壮真この記事に関連する写真を見る「バッティングはプロに入ってきた時からいいと感じていました。リードに関してはそこまでじっくり見ていないのでなんとも言えませんが、『バッターが見えているな』という印象はあります。『いまタイミングが合っていたな』とか、『このボールを狙っていたな』といった感じで、なんとなく見えているんじゃないでしょうか。
キャッチャーって時間のかかるポジションで、ムーチョ(中村悠平の愛称)も30歳を超えてやっと一人前になった。それを考えれば、すでにバッターが見えているのなら大きなプラスです。見えない選手はいつまでたっても見えませんから。内山は、身長は低いですが、もっと体に厚みを出していけば、今はコリジョンルールがあるので心配ない。本当の意味でムーチョを脅かす存在になってほしいですね」
宮本慎也が語る捕手と遊撃手の関係
ここで話題を少し広げたい。以前、森岡良介内野守備・走塁コーチに「キャッチャーとショートの関係がいいと、チームに好影響を及ぼすことはありますか」と質問したことがあった。なぜこの質問をしたかと言えば、キャンプから始まって、オープン戦、公式戦と長岡と内山が一緒に行動する姿を何度も見たからだった。
すると森岡コーチは少し考え、「あります。(宮本)慎也さんと古田(敦也)さん」と答え、こう続けた。
「古田さんがキャンプで臨時コーチをされた時に、慎也さんの話がいろいろ出てきたんです。逆に、慎也さんが現役の時に、『古田さんの意図していることを予測して守っている』という話を聞いたことがありました。捕手の配球を理解することで、一歩、半歩届かなかった打球に追いつくことがある。チームがずっと強くなるという意味では、そういった力を磨いていかないといけないと思いますね」
このことを宮本氏に伝えると、古田氏との関係性についてこう話してくれた。
「本当に古田さんの一挙手一投足を必死に見ていました。この間、古田さんと仕事で一緒になった時に『この人は隙を見せないからね』と言ってくれたのはうれしかったですね」
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