川崎憲次郎が「藤川球児くらいのボールを投げられる」と評した投手など前半戦のセ・リーグで注目した8人 (5ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

ノムさんに育てられた経験

 ここまでは大事に使われてきたが、気になるのは今後の起用法だ。川崎氏は自身の高校2年目の経験を踏まえてこう語る。

「ベンチが『こいつを育てるんだ』と考えて、勝とうが負けようがとにかくマウンドに送り込んであげると、体にも頭にも一番いい練習になります。俺が2年目の時には29試合に投げて、12勝13敗で負け越したけど、200イニングくらい投げさせてもらいました。完投も15回しています。

 監督のノムさんは、勝とうが負けようが俺をずっとマウンドに上げてくれた。それが大きな経験になり、その後のキャリアにつながりました。高橋にスタミナさえあれば、それぐらい使ってもいいと思います」

 最下位から巻き返しを図る中日は、未来のエース候補をどのように育てながら戦っていくのか。成長著しい選手がチームにどんな好影響を与えるのかも、後半戦の見どころのひとつになる。

>>パ・リーグ編につづく>>「ふだんはおとなしいけど、マウンドに上がると人が変わる」

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