もし人生戻れるなら...斎藤佑樹「プロ2年目、肩を壊した時」。金城長靖「プロ志望届を出すか出さないか...」 (4ページ目)

  • 市川光治●文 text by Ichikawa Mitsuharu
  • photo by Saito Yuki

斎藤 マー君と橋本(良平/智辯和歌山)のふたりが出したから、ちょっとだけ「あ、プロっていう選択肢もあるんだな」とは思った。でも長靖をはじめ、大学とか社会人に行く選手が多かったから、僕もそこに揺らぎはなかったかな。もしかしたら長靖が(プロ志望届を)出していたら、ちょっと揺らいだかもしれない(笑)。

もし逆指名制度だったら...

金城 ちなみに斎藤って、戻れるとしたらどこに戻りたい?

斎藤 プロ入って2年目かな。肩を壊した時。その時に戻って、「もうちょっと我慢しろよ」って言ってやりたい。もっと自分の身体と向き合っていればよかったなとは思うね。

金城 それは無理をしたから?

斎藤 無理しちゃったね。自分では無理してると思わないんだけど、やっぱり気持ちが上がって投げちゃったので、それはやっぱり後悔してるよね。

金城 その2年目の斎藤がすべき我慢って何なの?

斎藤 2012年のシーズン、開幕投手をやらせてもらって、期待されていると思っていた。とにかくやらなくちゃいけないと思っていたんだ。でもオールスターを挟んで勝てなくなって、ファームで投げてこいと言われた時、「なぜ一軍で投げさせてもらえないんだ」と思っちゃって、我慢できなかった。今なら「一回立ち止まって、自分の身体と向き合ってゆっくりやりなさい」って言ってあげられるんだけどね。ところで長靖には好きな球団はなかったの?

金城 そういうのもなくて。親父が野球を観るのが好きだったし、昔はずっとテレビでジャイアンツが映ってたんで、ボケーッと見てる感じだったね。この球団が好きっていうのは特に。

斎藤 僕もそう。ジャイアンツがずっとテレビで流れていたので、ジャイアンツはずっと見てたね。

金城 逆指名制度があれば、斎藤はジャイアンツだったりして?

斎藤 可能性としてはあったかも(笑)。逆指名の制度がまだあって、もしもその時にジャイアンツがオファーしてくれていたら、あったかもしれない。

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