指揮官の出遅れ、主砲のコロナ感染、2年ぶりの有観客...日本一球団・ヤクルトキャンプのリアル (4ページ目)

  • 島村誠也●文・写真 text & photo by Shimamura Seiya

「去年の12月はコロナも落ち着いていたので、リフレッシュも兼ねて何度か外食に出かけたのですが、1月に入るとまたオミクロン株が流行して......外出といえば練習とジム、あとは近所に少し買い物に行くぐらいです。PCR検査のたびに不安はありますけど、あまり神経質になってもよくないかなと」(大下佑馬)

 大下はこのキャンプで高津監督直伝のシンカーに挑戦中。ブルペンでは監督から「まったく落ちてない」と檄を飛ばされていた。

【ようやくチームの形に】

2月8日(観客500人)

 外国人選手のホセ・オスナが来日してからの隔離生活を終え、チームに合流。予定になかったランチ特打に飛び入り参加するなど、元気な姿を見せた。東京での隔離生活中はチームが用意してくれた器具を使ってのトレーニングしかできなかったというが、62スイングでサク越えは4本だった。

 オスナは初来日した昨年に続いて、2度目の隔離生活をこう振り返った。

「今年は家族と一緒に来日できたので、隔離期間中も安心して眠ることができました。14日間だった隔離期間が、今年は7日間だったということもメンタル的には大きかったです」

 午前中には2度目のPCR検査が行なわれ、午後にはチーム関係者、報道陣、球場スタッフ全員の陰性が確認された。

 2月11日(観客1800人)

 1月20日に陽性判定を受け、キャンプでは初日から別メニューで調整していた原樹理が初めてのブルペン入りを果たした。キャンプ初日はキャッチボールも迷うくらい状態は悪かったという。

「いちばん大事な時期に動けなかったので焦りだったり、体の仕上がり面ですごく不安はありましたが、日に日によくなっている感じはあります。今日初めてにしてはバランスよく投げられました。高津監督からは『2週間動けなかったので体も鈍っていると思うけど、焦るなよ』と言われていますので、しっかり仕上げていければと思っています」

 19日にはコロナ陽性隔離後に二軍で調整していた村上宗隆と高橋奎二が一軍に合流するなど、少しずつチームとして完成形になりつつある。春季キャンプはこれから実戦も増え、まもなくオープン戦に突入する。コロナの脅威は依然として続くだろうが、万全の状態で3月25日の開幕を迎えられることを祈るばかりだ。

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