真中満がヤクルト高津臣吾監督に斬り込む。「今季の開幕投手は奥川恭伸?」「中継ぎの疲弊は?」 (3ページ目)
2年連続日本一への意気込みを語る高津監督この記事に関連する写真を見る高津 日本シリーズ第6戦、延長12回のあの場面は、いろいろと考えることがたくさんありましたね。ツーアウトランナーなしだったので、勝つチャンスはほぼほぼない。第7戦は当然として、ひょっとしたら第8戦もあるかもしれない。
真中 聞いた話だと、第7戦は奥川と高橋、2人で1試合を任せるつもりだったとか?
高津 そうです。第2戦後に奎二に「第7戦のリリーフ頼むぞ」と言いました。当初は第6戦の先発予定だったけど、第2戦で続投させて133球完封させました。そこで、奎二は第7戦のリリーフに、と変更しました。この時、奎二が「僕、第6戦じゃなくていいんですか?」と言ったので、「ありがとう。大丈夫、お前は第7戦の6回から投げさせるから」と伝えました。
真中 その時点でそこまで告げていたんですね。ということは奥川が5回まで、そのあとを高橋に託そうということですね。
高津 そうですね。もつれる展開になれば奥川6回、奎二6回で延長12回を乗りきるつもりでした。第6戦引き分けるようであれば、奎二を第8戦に投げさせることなど、いろいろ考えましたね。
【今季の開幕投手は奥川恭伸なのか!?】
真中 さて、いよいよ2022年キャンプも始まりました。新たに取り組むこと、やろうと思っていることはありますか?
高津 2年連続最下位で迎えた去年のキャンプの時の気持ちを忘れずに、修正すべきところをハッキリさせることが大切だと思っています。人工芝の球場を本拠地としているチームのなかではエラーが一番多かった。失点と自責点の差が44点もあった。目に見えないミスが多かったので、そういうところをしっかりと鍛えていくことになると思います。麻雀にたとえれば、東一局だと思っているので(笑)。今年のキャンプも、「1」からではなく「0」からと思って取り組んでいきます。
真中 なるほど、東場だけで勝負する東風戦ですか。短期決戦でありながら、前年日本一の「親」としては連荘を目指すわけですね(笑)。先々をきちんと考えている高津監督のことだから、すでに開幕投手も考えているのでは?
高津 ほんっとに、何も決まってない(笑)。
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