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真中満が高津臣吾監督に聞いた奥川恭伸と石川雅規の起用法。「非情と感じた」鬼の采配にも迫った (2ページ目)

  • 長谷川晶一●構成 text by Hasegawa Shoichi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

【シーズン途中で発揮したベテランの底力】

真中 ますます楽しみなピッチャーですね。

高津 楽しみだけど、僕からしたら怖さもありますよ。絶対にケガをさせてはいけないし、前半はよかったけど、後半はダメでしたとか、1年間を棒に振った、なんてことだけは絶対にさせたくないから。

昨年日本シリーズの投手起用について振り返る高津臣吾監督昨年日本シリーズの投手起用について振り返る高津臣吾監督この記事に関連する写真を見る真中 故障さえしなければ、ある程度の成績はついていきますよね。

高津 年間20試合は先発をして長いイニングを投げられるようになれば、当然数字もついてくると思いますね。そうなった時が真のエースだし、そう呼ばれる日もそんなに遠くないのかなと感じていますけどね。まだ20歳だし、大学にいっていればまだ今年で大学3年生ですからね。自分が大学3年だった頃ってどうだったかなぁって(笑)。

真中 僕はまだ炊事洗濯してましたよ。まだ目玉焼き作ってた頃ですね(笑)。

高津 そうでしょ(笑)。だからヤスはいかに高いレベルで野球をしているかっていうことですよね。

真中 昨シーズンの石川雅規も印象に残っているんです。プロ20年目で初めての2軍スタートだったけど、2軍では徐々に調子を上げていって、そろそろ石川が投げるのかな? と見ていたけど、石川の初登板は4月16日、甲子園球場の阪神タイガース戦までなかなか出番がなかったですね。

高津 あの頃、ファームでは石川の調子がすごくよかったので、タイミングは計っていました。この頃は他のピッチャーも調子がよくて、なかなかチャンスはないんだけど、この調子をずっとキープしていてほしいって思っていました。それで、いざ出番となったわけですけど、ファームの成績も理解できるほど、ここ数年で一番いいなという状態で戻ってきましたね。最終的にはシーズン4勝でしたけど、いいところにスポッとハマってくれた。そんな感じがしますね。

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