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佐藤輝明、大ブレイクに一抹の不安。阪神ドラフト1位の歴史を辿ると... (4ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Jiji Photo

 2014年ドラ1の左腕・横山雄哉も期待に応えられなかった選手だ。有原航平(日本ハム→テキサス・レンジャース)、山崎康晃(DeNA)を抽選でハズしたことでのドラ1だったが、1年目からあいつぐ病気や故障に苦しめられて、昨季かぎりで現役を引退した。

 そして阪神ファンにとって最大の誤算は、2012年ドラ1右腕・藤浪の伸び悩みだろう。

 入団1年目から3年連続でふたケタ勝利をマークして年俸1億円台に到達したが、その後は尻すぼみ状態。4年目=7勝、5年目=3勝、6年目=5勝、そして7年目の2019年は一軍1登板で0勝。昨年は24試合の登板で1勝を手にしたが、かつての勢いを取り戻せるかは今シーズン次第だ。

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 一方、2008年以降の野手ドラ1は、2016年の大山、2018年の近本のほかに、2011年の伊藤隼太と2015年の高山がいる。

 慶応大卒の伊藤は1年目から一軍で経験を重ねたものの、定位置を獲得できず。2019年と2020年は一軍出場なしに終わり、シーズン終了後に戦力外通告となった。

 明治大から入団した高山は1年目に新人王を受賞するなど、高齢化する外野陣の期待の星だった。だが、近本の加入などからレギュラーの座を失うと、5年目の昨季は若手の台頭もあって出場はわずか42試合、打率.152と寂しいシーズンを過ごした。

 現状の阪神では、大山と近本がドラ1の期待に応えてチームの中心選手になっているが、そこに佐藤が加わっていくことができるか。シーズンオフに満面の笑顔で契約更改の報告をする佐藤が見られると信じている。

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