2021.03.26

田中将大は「ハリネズミ」。楽天・石井一久監督がGMとの違い、チームづくりを語る

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Sankei Visual

『特集:We Love Baseball 2021』

 いよいよプロ野球が開幕する。8年ぶりに日本球界復帰を果たした田中将大を筆頭に、捲土重来を期すベテラン、躍動するルーキーなど、見どころが満載。スポルティーバでは2021年シーズンがより楽しくなる記事を随時配信。野球の面白さをあますところなくお伝えする。

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 今季から楽天の指揮を執ることになった石井一久監督。2018年からGMとしてチームの編成に携わってきただけに、どのようなチームづくりを目指し、どのような戦いを見せてくれるのか楽しみでならない。また楽天にとって最大の注目は、メジャーから8年ぶりに復帰を果たした田中将大だ。石井監督の目に田中はどう映ったのだろうか。

GM兼任監督して楽天の指揮を執る石井一久氏── 「監督」と呼ばれて振り向けるようになりましたか。

「まぁ、監督はひとりしかいないんでね(笑)。僕のことかな、とは思います」

── ユニフォームを着てグラウンドに立つのと、GMとして背広を着てグラウンドに立つのとでは景色は違うものですか。

「そうですね。アプローチの仕方が違いますから、景色も違います。GMとしてはチームの戦力をどうしていくかということを考えなければならないんですけど、監督としては選手一人ひとりのコンディションやフォームのメカニックなど、どうすればその選手が成長していくのかということが主になってきます。その分、目線が低く、細かく、より選手に近くなった気がします」

── 逆に、GMも監督も同じだなと感じるところはありますか。

「チームがどうやって勝っていくのかを考えるという点では同じです。ただ、GMの『どうやって勝っていくか』と監督の『どうやって勝っていくか』というのはちょっと意味合いが違うんです。今シーズンをどうやって勝っていくかの戦略を考えるのがGMなら、この一戦をどうやって勝っていくかの戦術を考えるのが監督です。選手をどう起用するか、この局面でどういう作戦を取るのか、あとは選手とどんなコミュニケーションを取るか。ユニフォームを着ていると、そういう比重は重くなりますね」