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山本昌が認定する現代の魔球6選
「変化球がエグい!」投手は? (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro,Kyodo News

ルーキーイヤーから13年連続50試合以上に登板している日本ハムの宮西尚生ルーキーイヤーから13年連続50試合以上に登板している日本ハムの宮西尚生■宮西尚生(日本ハム)のスライダー

 13年連続50試合以上に登板しているベテランですが、左バッターにとって宮西投手のスライダーは魔球でしょう。

 彼のスライダーの特徴は、変化量が大きい上に鋭く曲がること。左バッターにとっては背中側から変化して逃げていくのですから、とらえるのは容易ではありません。

 そして宮西投手は、このスライダーをピンポイントでコントロールできる。左打者のアウトコースに集めることはもちろん、背中側から曲げてインコースに投げることもできます。

 ストレートもスピードガンの数字以上に力を感じるボールですし、同じ腕の振りでスライダーを投げられるのですから、バッターは対応できません。ほぼストレートとスライダーの2つの球種だけで抑えられる要因は、ここにあります。

 昨シーズン終盤はクローザーとして活躍しましたが、宮西投手はキャリアのほとんどを中継ぎ投手として過ごしています。それで日本を代表する左腕としての立場を築いたのですから恐れ入ります。あらためてその功績を称えたいと思います。

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