真中満が好調ヤクルトをガッツリ分析。「4番の穴」の発想はなかった (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 開幕から4番を任された村上は、7月21日時点で本塁打こそ3本にとどまっているが、打率.379(リーグ2位)、打点29(同1位)と期待値以上の活躍をみせている。

「去年、ホームランを36本打ちましたし、誰がみても4番は村上だと思います。しかし、まだプロ3年目の20歳の選手なので、その点にやや心配はありましたがまったくの杞憂(きゆう)でした。強い存在感が出てきましたし、去年の経験を生かしていろいろ試せていると思います。ただし、まだシーズンは始まったばかりなので、どこが進化したかは、シーズンが終わってから話しましょう(笑)」

一方で攻撃的打順の目玉として期待された2番・山田哲人。疲労により3試合連続で欠場するなど、調子が上がらない。

「山田は1番でも3番でも、今の2番でも変わらないので、打順の影響はないと思います。調整が遅れているようにも見えませんし、開幕からホームランも打っています。シーズン通して、ある程度の数字を出してくれる選手です。今は波に乗れていませんが、チームが苦しくなったときに力を発揮してくれたらいいんじゃないですかね」

 ベテラン・青木の存在は今年も頼もしい。休養日でも代打で出れば、ひと振りで試合の流れを変える。

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