2020.07.22

真中満が好調ヤクルトをガッツリ分析。「4番の穴」の発想はなかった

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

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プロ野球は、公式戦開幕から1カ月が経過した。セ・リーグでは、東京ヤクルトスワローズが一時首位に立つなど、ペナントレースを盛り上げている。昨年最下位だったヤクルトは、高津臣吾監督の下、新スローガン(NEVER STOP 突き進め!)のごとく上位街道を”突き進める”のか。2015年に監督としてヤクルトをリーグ優勝に導いた真中満氏に、ここまでのヤクルトの戦いぶりと今季の展望について、たっぷりと語ってもらった。

活躍を見せるヤクルトの4番・村上宗隆
 開幕前、ヤクルトの評価は極めて低く、ほとんどの野球解説者が最下位を予想。その中で、Aクラス入りを展望していた真中満氏は、「僕だけでしたね」と笑みを浮かべながら、その根拠をこう説明した。

好調ヤクルトの戦力を分析する真中満氏(村上庄吾・撮影)「まず、昨年に比べてチームにどのようなプラスアルファがあるか考えました。ヤクルトは先発陣が課題でしたが、キャンプでアルバート・スアレス(2年目)とガブリエル・イノーア(1年目)を見て、先発投手として機能するイメージがわいたんです。また、昨シーズンはケガに泣かされた石山泰稚も開幕からいけそうな様子でした。2人の外国人投手に加え、石山が万全ならAクラスまでいけるかな、と。

 他にも、昨年から若い選手が多く出てきていましたからね。塩見泰隆は開幕後にケガをして2軍調整中ですが、山崎晃大朗はキャンプから調子がよかった。彼らがいい仕事をすれば、上位に食い込むことは十分に可能だと思っていました」

 当初、主砲ウラディミール・バレンティンの移籍によって生じた「4番の穴」を不安視する声は多かった。しかし、真中氏は「打線は他球団に引けを取らないので、得点力は心配していません」と話す。