山本昌の話に漫画家・二宮裕次が驚き「スクリューは遊びで教わった」 (5ページ目)

  • 菊地高弘●構成 text by Kikuchi Takahiro
  • 松田崇範●写真 photo by Matsuda Takanori

山本昌 自分のボールをバッターボックスで見たことがないので、わからないんですよね(笑)。毎晩2キロの鉄アレイで手首を鍛えたことで、強い回転がかかるようになったのかもしれません。あとは私が通っていた鳥取のワールドウイングというトレーニング施設で、代表の小山裕史さんと「回転数を上げていこう」と取り組んでいました。回転数の多さが速く見えた要因かもしれませんね。

二宮 フォームの要因もあるのでしょうか。

山本昌 ある大学の研究者の方に教えていただいたのですが、僕は前足を接地してから投げるまでの時間が短いそうです。逆に160キロを超えるボールを投げていても、前足を接地してから投げるまでが遅いピッチャーはバットに当たりやすいらしいんです。足を着いたらすぐ投げる、ということはとくに意識していなかったんですけどね。

二宮 昌さんが50歳まで現役を続けられた理由が、少しだけわかったような気がします!

後編へ続く

  《あらすじ》  少年野球チームのない街に育った石浜ブンゴは買い与えてもらったボールをブロック塀に投げ込む毎日。そんな「壁当て」に心血を注ぐ彼のもとに少年野球日本代表の野田ユキオが現れて二人は予期せぬ対決へ…!? 甲子園を超える甲子園のための死闘、中学(シニア)野球で少年たちの情熱が乱れはじける――‼

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