澤田圭佑の顔に充実感。藤浪晋太郎の盟友が体を絞ってオリックスを救う (2ページ目)
だが昨年は、26試合と大きく登板数を減らした。さまざまな要因があったなかで、澤田は感じたことがあった。
「もっと三振を取れるボールを磨かないといけないと思いました。勝負どころで三振を取れないときついなと」
中継ぎ投手は登板する場面がさまざまで、ピンチでの登板もあれば、チームにいい流れを呼び込むようなピッチングが必要な時もある。どんな状況であっても、リズムよく投げるには打者にとって最もダメージがある三振を取ることが一番だと、澤田は考えている。
「バットに当てられるよりは三振のほうがいいです。バッターも三振はしたくないでしょうし......。そのためには、ストレートの質をもっと上げていかなくてはいけないと思いました」
このオフはトレーナーとともに沖縄でトレーニングをこなし、体づくりに徹した。体も4キロほど絞り、澤田の顔には充実感がみなぎっていた。
「今はまだ仕上がっていないのでなんとも言えないですけど、7割ぐらいまでできていると思います。過去3年間と比べて、ストレートの走りは今年が一番いいです。あとは変化球が緩まないように、腕をしっかり振ること。今のところはいい感じできていると思います」
同期入団の山岡泰輔は、昨シーズン最高勝率のタイトルを獲得するなどエース格となり、地位を固めつつある。山岡ほどの輝きはなくても、強烈な存在感を放てる力が澤田にはある。
今年も中継ぎでの期待は大きいが、1試合でも多く澤田の投げる姿を見てみたいものだ。澤田のピッチングが、オリックス躍進のカギを握ると言っても過言ではない。
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