2020.02.16

澤田圭佑の顔に充実感。藤浪晋太郎の
盟友が体を絞ってオリックスを救う

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

 ミットを叩く音が心地いい。オリックスの春季キャンプ第2クール。ブルペンで大きな体を目一杯使い、黙々と投げ込む澤田圭佑のストレートには、重たいという言葉だけでは形容できない力強さを感じる。

 澤田はアマチュア球界で輝かしい実績を積み上げてきた。愛媛県・松山市立久谷中時代はえひめ西シニアに所属し、エースで4番として全国大会でベスト4。高校は名門・大阪桐蔭に進み、藤浪晋太郎(阪神)とともにマウンドを守り、3年時に甲子園春夏連覇を達成した。

2018年には47試合に登板し、オリックス中継ぎ陣の一角を担った澤田圭佑 藤浪の剛腕ぶりに注目が集まるなか、澤田は強心臓とコースに投げ分ける絶妙なコントロールを武器に、幾度となくチームを救ってきた。また、夏の甲子園ではホームランを放つなど打者としてのポテンシャルも高く、ほかのチームだったら間違いなく「エースで4番」の逸材だった。

 立教大でも1年春からリーグ戦に登板し、通算22勝を挙げた。4年時は主将を務め、文字どおり大黒柱としてチームを牽引した。

 愛嬌あるキャラクターで、大阪桐蔭の西谷浩一監督からは「さわちゃん」と可愛がられ、後輩からの信頼も厚かった。

 澤田は2016年にドラフト8巡目でオリックスから指名を受けて入団。1年目から中継ぎとしてマウンドに上がると、2年目には47試合に登板。5勝0敗8ホールド、防御率2.54とチームに欠かせない存在となった。