八重樫幸雄が明かす青木宣親のすごさ「ボクシングで世界王者になれる」 (6ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――どんなことでしょう?

八重樫 プロ3年目はキャンプ、オープン戦とずっと調子がよかったんだ。でも、オープン戦終盤になって開幕が直前になってきたのに、明らかに練習に手を抜いているように見えたんだよね。それで青木に、「どうかしたのか?」と尋ねたら、「あまりにも調子がよすぎるので、少し調子を落としてから開幕に臨もうと思います」って言うんだよ。「調子がいいのに、あえて調子を落とす」なんて初めて聞いたから、あの時は驚いたけど、それも青木らしいよね(笑)。

――ベテラン選手として、まだまだチームに欠かせない存在の青木選手ですが、八重樫さんが彼に望むことは何でしょうか?

八重樫 練習態度も、試合に臨む姿も申し分ないし、メジャーリーガーとしてもいろいろな経験を積んでいるわけだから、青木には真のリーダーになってほしい。彼の場合は先天的な腕の速さと、不断の努力で今の地位を築いた。それをどうやって、若手にも理解できるように伝えていくか。今年からキャプテンに就任した青木には、自分の成績だけではなく、リーダーシップも期待しているよ。
(第15回につづく)

■八重樫幸雄氏出演イベントのお知らせ
3月12日(木) 八重樫&杉浦の「昭和プロ野球ナイト」

【出演】八重樫幸雄、杉浦享、長谷川晶一
【会場】LOFT9 Shibuya
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥3,000 / 当日¥3,500(飲食代別・要1ドリンク以上オーダー)
チケットは絶賛発売中!
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