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山﨑武司ほか「精鋭評論家」7人が
セ・リーグ予想。4強2弱は本当か (7ページ目)

  • 田口元義、スポルティーバ●文 text by Taguchi Genki、Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎小田幸平氏

1位:広島
2位:DeNA
3位:巨人
4位:阪神
5位:中日
6位:ヤクルト

 広島が頭ひとつリードしているように感じます。一番の理由は戦力の充実。田中広輔、菊池涼介、丸佳浩の「タナキクマル」をはじめ、鈴木誠也など若い選手がレギュラーとして不動の地位を築いており、投手陣のタレントも豊富に揃っています。彼らの活躍で2年連続リーグ制覇を成し遂げたわけですから、チームが低迷することは考えづらい。

 その広島の対抗馬となりえるとすれば、DeNAが最有力候補です。昨年、3位ながらクライマックス・シリーズで阪神、広島を破り日本シリーズに進出した実績はもちろんですし、広島同様、レギュラーには若い選手が多い。今年、優勝するためには、石田健大、今永昇太、濱口遥大ら若手左腕の活躍も絶対条件です。

 巨人は、中日から獲得したゲレーロが昨年以上の結果を残さないと、上位進出は厳しいと感じます。投手陣もマイコラスの穴がそう簡単に埋まるとも思えない。上原(浩治)さんがメジャーリーグから復帰、澤村(拓一)も復活を期しており、野手でも広島・田中の弟である俊太、捕手の岸田(行倫)、大城(卓三)のルーキーが1年目から頑張ってくれれば、将来的に面白いチームになるのではと思っています。

 阪神はベテラン選手が多いとはいえ、昨年の結果を見る限り力は健在ですし、そこに期待の新外国人のロサリオが爆発すれば勝てる。オープン戦は絶不調でしたが、シーズンでは優勝も不可能ではないと思います。

 中日とヤクルトを下位に予想したのは、単純に戦力の問題です。前述の4チームと比べると、それほど著しく向上しているようには感じなかったからです。

 ただ、ヤクルトは最も浮上を期待しているチームです。明確な補強といえば、青木宣親くらいですが、オープン戦では彼を4番に起用していたことが面白い。長打を打てる選手ではありませんが、バットコントロールは健在なので「つなぎの4番」として機能すれば得点能力が上がるはずです。

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