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契約金2千万円が実は300万円。
GG佐藤が明かす「プロ野球とお金」 (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News

──寮のすぐそばにグラウンドがあって、いつでも練習もできます。

佐藤 練習しようと思い立ったら、1分後には始められます。でも、ライオンズの寮は、私がいた頃も古かったですけどね。

──その寮には何年間いましたか? 食費込みの寮費が3万5000円なら、お金は貯まりますよね。

佐藤 私は、2年間いました。3年目もいたかったんですが、「いい加減にしろ」と言われてしまい......ルール的に許されるなら、ずっといたかった。野球をやるには最高の環境だし、お金も貯まるし。

──プロ野球選手はレギュラーにならないと年俸は上がらないというお話でしたが、佐藤さんの場合はいかがでしたか?

佐藤 1年目のオフから、いきなり契約交渉で保留した選手は私が初めてだったそうです。日本プロ野球で史上初! だから、「銭ゲバ」と言われるんですよね。球団の人には「本当に保留するのか?」と何度も聞かれました。

──球団の人は「面倒くさいヤツだな」と思ったでしょうね。

佐藤 そうですね。アメリカナイズされていたっていうのもあるし、「やった分はもらわないと」という思いはありました。

──プロ4年目の2007年は、136試合に出場して打率2割8分0厘、25本塁打、69打点。立派な数字を残したオフに"調停騒ぎ"が起こりました。

佐藤 やっとレギュラーになって、年俸3700万円から希望金額まで上げるのに、6回くらい保留しました。それで、調停までもつれそうになって......。交渉のために代理人を立てたのはライオンズでは私が初めて。代理人にお願いして、6回保留したあげく、大騒ぎになりました。

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