2017.12.09

名打撃コーチが思わず驚きの声を上げた
「若侍2人」の打撃テクとは?

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Kyodo News

名コーチ・伊勢孝夫の「ベンチ越しの野球学」連載●第15回

 侍ジャパン・稲葉篤紀監督の初采配となった『アジアプロ野球チャンピオンシップ』は、日本が3連勝で初代王者となった。24歳以下中心の大会ではあったが、数多くの若手選手を指導・育成し、名コーチとしてならした伊勢孝夫氏の目に若き侍戦士はどのように映ったのだろうか?

(飯田の超絶バックフォームの舞台裏・第14回はこちら)

アジアプロ野球チャンピオンシップでMVPに輝いた外崎修汰 国際大会は言うまでもなく、普段対戦する相手とは違う。特に打者の場合、初対戦の投手に戸惑うケースが多い。アメリカや中南米の選手のように来た球を叩くことに主眼を置いたスイングならまだ対応できるかもしれないが、ボールを”線”でとらえる日本人のようなタイプはタイミングを合わせるまでに時間を要する。もちろん、慣れてくれば対応できるようになることなのだが、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のような球数制限のある大会だと、慣れた頃には別の投手がマウンドに立っているケースも少なくない。

 そのなかで今大会、最も印象に残った選手が外崎修汰(とのさき・しゅうた/西武)だ。彼の存在は知っていたが、正直、どんなバッティングをする選手かまではわからなかった。それが彼の右打ちを見て、こんなレベルの高いバッティングをする選手がいたのと驚かされた。

 初戦の韓国戦、7番という打順からもわかるように、稲葉監督としても”それなり”の期待だったのではないだろうか。事実、最初の打席でセンター前にヒットを打ったあとは、3打席凡退(うち三振が2つ)といいところなし。