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契約金2千万円が実は300万円。
GG佐藤が明かす「プロ野球とお金」 (5ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News

──保留している間、球団からの提示金額は変わりましたか?

佐藤 ビタ一文、動きません。何をどう交渉しても、1円も上がらない。最初の金額のまま、ずっと平行線。

──でも結局、調停まではいかなかったんですよね。

佐藤 あのときは感情ばかり行き違っちゃってましたね。でも、NPBに調停の申請に行ったら、NPBの人がライオンズの人に「揉めているみたいだけど、この程度の金額で調停するのはやめなさい。来年の4番バッターなんだから、ちゃんと払うべきじゃないですか」と言ってくれたんですよ。

──いわば"示談"をすすめられて、やっと上がったんですね。

佐藤 NPBの人に「歩み寄りなさい」と言ってもらったおかげです。でも、年俸で揉めても、お互いにあんまりプラスはないですよね。球団は「シブチン」だと思われるし、選手は「銭ゲバ」扱いされて......。

──長い目で見ればメリットはあまりなかったと?

佐藤 そうですね。頑張ったときには頑張った分だけお金をもらったほうがいいと思うんですが、あまりやりすぎると球団に残れなくなるんじゃないかと考えるから、揉めることを避ける選手が多いですね。円満な関係を保っていて、クビになったときには「面倒みてくださいね」というパターンが多い。

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