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契約金2千万円が実は300万円。
GG佐藤が明かす「プロ野球とお金」 (3ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News

──でも、プロ野球選手は出ていくお金も多いんじゃないですか?

佐藤 選手のなかには個人的に運転手をつける人もいましたね。みんな、食事や体のケアなどに、よりお金をかけていました。

──佐藤さんは日本でプロ入りする前に、アメリカのマイナーリーグを経験しています。俗に「ハンバーガーリーグ」と呼ばれるマイナーでは、本当に毎日、ハンバーガーばかり食べているんですか?

佐藤 はい、本当です。月曜日はマクドナルド、火曜日はウェンディーズ、水曜日はケンタッキー、木曜日がバーガーキングで、金曜日はタコベル。で、土曜日にマクドナルドに戻るの繰り返しです。これ、マジです。でも、アメリカ人はすごくて、店によってポテトがちょっと違うだけで「今日のポテト、うまいね」って喜ぶんです(笑)。

──そんな食事で力を出せますか?

佐藤 アメリカの選手は大丈夫なんですよねぇ。私はシーズンが終わる頃、15キロから20キロくらいは痩せましたが、彼らは体重もパワーも落ちない。ナイターが終わるのが22時とか23時ですから、その時間に開いている店は、ファストフードくらいしかないんですね。店にチームのバスを横づけして「なんか買ってこい」と。食料を確保したら、すぐに次の場所に移動です。

──それと比べれば、日本のプロ野球は天国ですね。

佐藤 寮もあるし、朝昼晩の食事に加えて夜食も出るんですよ。それでいて寮費は月額3万5000円くらい。お風呂にはいつでも入れるし、アイシング用の氷はあるし、ドリンク類も揃っているし、プロテインもあります。最高の待遇です。

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