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もう弱投とは言わせない。
ヤクルト投手陣が誓う
12球団ワースト返上 (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

村中恭平(中継ぎで50試合、先発で2試合/7勝3敗/防御率3.90/QS率0%)

「先発として、しっかり試合をつくってリリーフにつなげたいですね。昨年は試合序盤で先発が崩れることが多く、僕自身(リリーフで)投げながら『これだとキツイ』と感じていました。先発ピッチャーも苦しかったと思います。先発とリリーフがいい循環になれば、ウチは打線がしっかりしているので、勝てる試合が増えると思っています」

 リーグ優勝した2015年、村中は一軍登録されることなくシーズンを終えた。昨年は中継ぎスタートとなったが、徐々に信頼を回復し、今シーズンは先発ローテーションの有力候補のひとりとなっている。

「キャンプでは先発で投げることを考え、変化球でカウントを取るボールを意識していました。昨年は真っすぐ、変化球ともにカウントを取るボールの波がありました。そこをいかに少なくできるか。僕は2年前にどん底を経験しました。そのなかで、野球ができる幸せ、この舞台で投げられるありがたみなど、多くのことを学びました。今までとは違うと思います。とにかく数字にはこだわらず、1試合1試合に気持ちを込めて投げることを第一に考えています」

 投手陣をリードするキャッチャーの中村悠平にも話を聞いた。

「昨年はしんどいというか、ズルズルといってしまいました。自分自身、一生懸命やったつもりですが、一昨年に優勝したことで『慢心しているんじゃないか』と見られたかもしれません」

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